モンベルシュラフのカタログ用語解説

モンベルシュラフのカタログを読んだ時に出てくる、スペック関係の用語をご紹介します。シュラフを選ぶとき、特にシュラフを比較するときに知っていると役に立つので、ここで押さえておきましょう。

#番手とは

どのくらいの気温で使えるかを表す番号。シリーズによって違いますが、保温性が高いほうから、だいたい#0・#1・#2・#3・#5・#7というラインナップになっています。 シリーズによって、同じ番手でも保温性に微妙な違いがあるので、それぞれのシュラフに設定してある「リミット温度」を見て、選ぶときの目安にしてください。

リミット温度とは

モンベルのカタログには、「一般的に代謝が高く、寒さに対する耐性が高い人が、寝袋の中で丸まった体勢で寒さを感じることなく睡眠ができるとされる温度」と書いてあります。シュラフの温度テスト方法を決めたヨーロッパの規格で決まっている温度です。「使える温度の下限」だと思っていいでしょう。どのシュラフを選ぶかの基準になります。

個人的には、この温度なら「まあ使えるかな」といった感じ。でも、個人差とかコンディションの問題もあるので、使おうと思っている一番寒い気温より、少し余裕を持って選びたいところ。

FP(フィルパワー)とは

ダウンの「復元力」の単位。ダウンシュラフが暖かいのは、ダウンが作ったスペースに暖かい空気をためられるから。このスペースを作り出す力=復元力が大きいほうが、温かく品質がいいダウンということになります。一定量のダウンにおもりを載せて測ります。

ダウンハガー650の650FPというのは、ダウンシュラフに使われるダウンの中では、そんなにいい方ではありません。その分コストパフォーマンスに優れると言えるでしょう。

D(デニール)とは

糸の太さの単位。糸はやわらかくて太さを測るのが難しいので、測りたい糸9000メートルあたりの重さ(グラム)で表します。30Dは、ダウンシュラフに使われる中ではどちらかというと細いほう。40Dの生地を使っていた頃と比べて、同じ温度域でも軽くなりました。

スーパーマルチナイロンタフタとは

モンベルのカタログによると「一本の糸が数多くの極細繊維で構成されたナイロン地」とのこと。肌ざわりと強さを兼ね備え、気になるダウンの飛び出しも抑えてくれます。

ボックス・コンストラクションとは

表地と裏地を直接縫い合わせず、ダウンのあるエリアを仕切る「隔壁」でダウンがかたよらないようにした構造。縫い糸でダウンがある空間を押しつぶしたり、表地と裏地の間にダウンがない場所ができたりしないので、「冷気が入ってきやすい場所」をなくすことができます。

シングルキルトとは

表地と裏地を直接「つぶし縫い」した構造。縫い目のところから冷気が入ってきやすいかわりに軽量・コンパクトにできるので、夏用モデルに使われます。

モンベルのダウンシュラフの#5と#7では、あおむけに寝たとき下になる背中側をシングルキルト、それ以外をボックス・コンストラクションにして、保温性と軽量・コンパクトさのバランスをとっています。

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